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バセンジー犬をこよなく愛するあけんのブログ。 花&柚&くららの召使いと化し神戸の山奥からガウガウブログを配信中… 2013年末からファラオハウンドのラルゴも仲間入りデス。 

   
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ファンコーニ症候群 part108 ネット場より

獣医師向けの海外文献要約や症例検討などの情報を発信している
週間V-magazinというサイトにて、6月号のメルマガにファンコーニ症候群関連の
翻訳記事が載ってました。
http://melma.com/backnumber_63306_5214680/
ずずいと進んで下さいね。


★内容転記★ 週間V-magazinご関係社様。

無断転記をお許し下さい。

日本の獣医さん・ファンコーニー症候群罹患犬を持つ飼い主さんへ向けて
ファンコーニ症候群の治療を前向きに取り組んで頂きたく願い、知り得た情報をUPしております。

~転記開始~

■特発性ファンコニー症候群の犬における生存期間、寿命そして生活の質

Survival time, lifespan, and quality of life in dogs with idiopathic Fanconi syndrome.
J Am Vet Med Assoc. 2004 Aug 1;225(3):377-83.
Yearley JH, Hancock DD, Mealey KL.

目的:特発性ファンコニー症候群の犬の生存期間を評価すること

デザイン:症例シリーズ

動物:特発性ファンコニー症候群の犬60頭

方法:特発性ファンコニー症候群を抱える獣医師とオーナーに配られたアンケートと、利用できる時は医療記録の確認によりデータを抜き出した。診断で使用した基準、投薬、生存期間、犬の全身状態に関するオーナーの主観的認知に対してアンケートと記録を再検討した。

結果:58頭がバセンジーであった。報告によると、57頭の犬(95%)が単一の治療方法の使用で管理された。ファンコニー症候群と診断した後の中央生存時間は5.25年であった:中央推定寿命は、11.3-12.1年の間であると算出された。この研究期間中に生きていた29頭中28頭(97%)の犬のオーナーが、一般状態が“良い“-”優良“と主観的に評価した。発作やその他の神経学的機能不全が11頭の犬で報告された。

結論と臨床関連:特発性ファンコニー症候群の犬の予想される寿命は、罹患していない犬に比べて実質的に短縮せず、罹患した犬はオーナーの主観的評価によって一般的に“良い”-“優良”の生活の質であることが結果から示唆された。他の方法で治療した犬が少数だったため、治療計画が生存期間あるいは寿命にどんな影響を与えていたかは検出できなかった。神経学的な異常のある犬が高い割合で見られたが、これがファンコニー症候群と関連したか?あるいは神経疾患に対する品種関連性の素因があるのか?については決定できなかった。(Dr.Kawano訳)

~転記終了~



素人の目で見て解釈ですが、

1)アンケート対象の患畜犬60頭中、58頭がバセンジー犬であったというコト。
2)アンケート対象の95%(57頭)の犬が、単一の治療方法にて管理されたコト。
(※ゴントー先生の治療法を当てはめられたかどうかは不明であるが“治療をされた”と言うことに着目して頂きたい。)
3)発病確認後の中央生存時間は5.25年であったコト
4)中央推定寿命は、11.3-12.1年の間であると算出された。(文面そのまま)
(※中央生存時間と中央推定寿命の意味がちょと解りかねます。文字から受けるイメージで良いと思うのですが…研究対象のファンコーニ症候群を罹患し・一定の治療がなされた犬の寿命は11歳3ヶ月~12歳1ヶ月だった…で良いかなと解釈しました。違ってたらゴメンナサイ。)
5)この研究期間中に生きていた29頭中28頭(97%)の犬のオーナーが、一般状態が“良い“-”優良“と主観的に評価した。(文面そのまま)
6)他、発作やその他の神経学的機能不全が11頭の犬で報告された。


* * * * * *

ワタシが伝えたいこと…

1)の頭数を見ても解る通り、ファンコーニ症候群を発病した犬の大部分をバセンジー犬がしめています。よって、この犬種でのファンコーニ症候群の発病率はやはり高く、それは日本でも例外でないと思わざるを得ません。
2)では、なにがしらの治療方法がなされ管理されたことが解り、4)にて、10歳以上生存し治療の結果がでているようである。
よって、今、ワタシの耳に入る日本で発病し、亡くなったバセンジーの平均寿命より軽く3~5年は超えていると思われます。
5)により、当初の研究対象頭数は、研究期間中に31頭亡くなったコトになる。
5)により、研究期間中に生きていた29頭中28頭のオーナーさんが、状態が“良い”もしくは“優良”と評価しているという。
このことは、今の治療していないファンコーニ症候群の犬を飼っているオーナーさんの心に届いて欲しいと切に願います。
治療をすれば、一般的にみても良い状態で犬生が過ごせるという結果ではないでしょうか?
でしたら、治療をするに超したことはないですよね。
最後、6)では、ファンコーニ症候群との関連性は不明ですが、発作・神経学的機能不全が認められた犬の頭数も高く出ています。因果関係は解りませんが、ワタシも以後、注意をもってケアに努めたいと改めて思いました。

とにかく、とにかく治療です。
治療法がある遺伝病なんですヨ。

血液ガス検査をされてない方。
血液ガス検査をしてるけど、重曹投与にまでは至らない方。
違う治療をされている方。
ファンコーニ症候群を知りつつ、流れのママになにもされてない方。

苦しみ、痛みを伴うのは愛犬です。
どうぞ、治療を始めて下さいね…


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