忍者ブログ

バセンジー犬をこよなく愛するあけんのブログ。 花&柚&くららの召使いと化し神戸の山奥からガウガウブログを配信中… 2013年末からファラオハウンドのラルゴも仲間入りデス。 

   
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ファンコーニ症候群 part80 重曹のお話
重曹のお話をつっこんで・・・

04.3084.JPG

おさらいです


ファンコーニ症候群で重曹を与える目的は

血液中で失われるHCO3(重炭酸イオン)を是正する為ですヨ

(そのHCO3が血液中に足りているか、減っているかを知る検査が

何度も書いている、血液ガス分析という検査方法です


アメリカのファンコーニ症候群治療論文(P9)で書かれているとおり

『Without correction of the Fanconi bicarbonate loss and correction of serum acid/base imbalance,

this disease remains fatal.

ファンコーニ症候群における重炭酸塩喪失および血清酸・塩基平衡異常の治療無しでは、

この病気は致命的なままである。』


通常は動脈で採血するので、部位的に大変なのですが

この治療に関しては静脈採血でOKなので難しい検査ではありません。

ですが、検査が出来る病院が限られるのが難点


それでも、ぜひとも、検査出来る病院を探し出して、トライして欲しいと切に願います


さて、前置きが長くなりましたが、経口投与された重曹は、どうやって血液に届くのかな?

と、ちゃんと考えてみました。
 

重曹を販売している薬品会社の説明等(ネットサーフィンすれば色々と出てきます。)を

参照すると・・・


-------------

■ 薬理作用として

①速効性の制酸作用ならびに局所性の粘液溶解作用を有する。

②全身性アシドーシス改善作用を有する。

◇制酸作用:(胃酸過多など胃腸薬としての作用)

本品1gは制酸性試験(Fuchs変法)において

瞬時にpHを上昇
し、0.1塩酸約120mLを中和するが

胃液のpHが上昇すると、ペプシンは失活する。

この作用は速効性であるが持続性に乏しく、

また比較的大量の炭酸ガスを発生し、

胃酸の二次的分泌を起こすことがあるといわれる。

発生したガス(CO2)が胃粘膜を刺激して二次的胃液分泌を促進
する。

また、pH上昇が以前よりH+を増加させるトリガーとの説がある。


◇アシドーシス改善作用:(血液中のHCO3を是正する作用)

経口投与後腸管より吸収され、血中のアルカリ予備を増加させ

代謝性アシドーシスを改善する。


◇体液のpH上昇作用:(上記と同じ、プラス体液のphも上昇するというコト)

本剤は吸収された後、主として重炭酸イオン(HCO3-)として作用し

血液・体液のpHを上昇させる。


◇尿酸排泄作用:

本剤は尿のpH上昇作用により、尿酸溶解度が高まり、尿酸の排泄が促進され、

尿路結石を予防する。


◇粘液溶解作用:

本剤は粘液のアルカリ化により粘液溶解作用を現す。


◇その他:

尿をアルカリ化し、尿路系での尿酸沈着を予防する。

また粘液溶解作用を持っているので、粘性分泌物の溶解・排出促進のため

含嗽・吸入剤としても用いられる。

(赤字:オシッコのPHは高くなります。常にアルカリ性ってコトです。)



◇併用の禁止

薬:マンデル酸ヘキサミン(ウロナミン) 

理由:ヘキサミンは酸性尿中で、ホルムアルデヒドとなり、抗菌作用を発現するが、

本剤は、尿のphを上昇させ、ヘキサミンの効果を減弱させる。


◇併用の注意

食品他:大量の牛乳、カルシウム製剤

理由:milk-alkalisyndrome(高カルシウム血症、高窒素血症,、ルカローシス等)が

あらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた

場合には投与を中止すること。

機序:代謝性アルカローシスが持続することにより

尿細管でのカルシウム再吸収が増加する。

危険因子:高カルシウム血症、代謝性アルカローシス、腎機能障害のある患者


-------------


犬は口でよく噛んで食べる事をしませんし、

胃酸はとても強く、少々の細菌もノックアウトです。

(狼の消化器官と全く同じ犬の消化機能は、少々腐った物も十分消化出来るのです。)


人との消化器官の構造も違うので、数値などの参考はおいといて・・・


個人的解釈で、間違ってるかもですが・・・


口から入った重曹は、腸管より吸収され、主として重炭酸イオン(HCO3-)として作用し

血液・体液のpHを上昇させる。

これが、一番の治療目的、アシドーシスの改善に役立つことになる。


その一方で、胃で一気にphを上昇させ、胃酸を中和させる作用もあり、

この時、ペプシンの働きを、失活させる。

ペプシンとは、胃で働くタンパク質分解酵素の一つであり、

タンパク質を分解してより小さなモノ(ペプトン)にする。




うまく言えないですが、改めて考えて文章にすると

ゴハンと、重曹は、別々に与えるのがいい様ですね・・・と思ふ


一緒に与えると、タンパク質の消化を助ける酵素が失活するのは

ヨロシクない気がしますので。


又、自分のなかで再確認になりましたが、

重曹を与えながら、アルカリ性尿(ストラバイト)の治療をするのは

改めて無意味ですね。


重曹を与える=アルカリ性の尿が出る。と言う事が当たり前であれば

phコントロールの療法食を与えている場合は、

全く効果が期待出来ないワケですから。。。


言い方を変えれば、尿のphをコントロールする為に療法食を食べ続けても、

アルカリ性の尿が出るってことです。

重曹を与えていて、かつ酸性尿になったなら、それは与えている重曹の量が足りてない・・・

(血液中のHCO3が足りていない)そういう目安になるのかも??

だから、以前ホメの先生が目安になるから~と話していたのか・・・今頃ですがなるほどっ



バセンジーでファンコーニ症候群になり、泌尿系のトラブルの話は良く伺いますが、

膀胱炎・ストラバイト尿(結石)などは、治療方針をよくよく気をつけて頂きたいなと思います。


ちょと、勉強途中のお話ではありますが、

また間違えてたら訂正します。


と言う事で、お花ちゃんの重曹は食事とは別で与えようと思います

ゴハンと一緒に与えてます~とお話しした皆様、宜しくお願いします。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

本日のブログはレス機能を復活させています

コメントのある方は是非ご利用くださいませ



*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*

バセンジー犬花柚のメインサイトもヨロシクドウゾ

こまり顔の犬たちの笑い一杯の毎日 










 

PR
  
COMMENT
NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 
TRACKBACK

TrackbackURL

カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
花柚ブログ内検索
プロフィール
HN:
あけん@komarigao
HP:
性別:
女性
最新コメント
[06/12 あけん@管理人]
[05/19 あけん@管理人]
[05/16 あけん@管理人]
[05/08 あけん@管理人]
[05/08 あけん@管理人]
カウンター
バーコード
忍者アナライズ
Copyright ©  -- Basenji komarigao Blog --  All Rights Reserved

Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]