バセンジー犬をこよなく愛するあけんのブログ。 花&柚&くららの召使いと化し神戸の山奥からガウガウブログを配信中… 2013年末からファラオハウンドのラルゴも仲間入りデス。
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おさらいです
ファンコーニ症候群で重曹を与える目的は
血液中で失われるHCO3(重炭酸イオン)を是正する為ですヨ
(そのHCO3が血液中に足りているか、減っているかを知る検査が
何度も書いている、血液ガス分析という検査方法です)
アメリカのファンコーニ症候群治療論文(P9)で書かれているとおり
『Without correction of the Fanconi bicarbonate loss and correction of serum acid/base imbalance,
this disease remains fatal.
ファンコーニ症候群における重炭酸塩喪失および血清酸・塩基平衡異常の治療無しでは、
この病気は致命的なままである。』
通常は動脈で採血するので、部位的に大変なのですが
この治療に関しては静脈採血でOKなので難しい検査ではありません。
ですが、検査が出来る病院が限られるのが難点
それでも、ぜひとも、検査出来る病院を探し出して、トライして欲しいと切に願います
さて、前置きが長くなりましたが、経口投与された重曹は、どうやって血液に届くのかな?
と、ちゃんと考えてみました。
重曹を販売している薬品会社の説明等(ネットサーフィンすれば色々と出てきます。)を
参照すると・・・
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■ 薬理作用として
①速効性の制酸作用ならびに局所性の粘液溶解作用を有する。
②全身性アシドーシス改善作用を有する。
◇制酸作用:(胃酸過多など胃腸薬としての作用)
本品1gは制酸性試験(Fuchs変法)において
瞬時にpHを上昇し、0.1塩酸約120mLを中和するが
胃液のpHが上昇すると、ペプシンは失活する。
この作用は速効性であるが持続性に乏しく、
また比較的大量の炭酸ガスを発生し、
胃酸の二次的分泌を起こすことがあるといわれる。
発生したガス(CO2)が胃粘膜を刺激して二次的胃液分泌を促進する。
また、pH上昇が以前よりH+を増加させるトリガーとの説がある。
◇アシドーシス改善作用:(血液中のHCO3を是正する作用)
経口投与後腸管より吸収され、血中のアルカリ予備を増加させ
代謝性アシドーシスを改善する。
◇体液のpH上昇作用:(上記と同じ、プラス体液のphも上昇するというコト)
本剤は吸収された後、主として重炭酸イオン(HCO3-)として作用し
血液・体液のpHを上昇させる。
◇尿酸排泄作用:
本剤は尿のpH上昇作用により、尿酸溶解度が高まり、尿酸の排泄が促進され、
尿路結石を予防する。
◇粘液溶解作用:
本剤は粘液のアルカリ化により粘液溶解作用を現す。
◇その他:
尿をアルカリ化し、尿路系での尿酸沈着を予防する。
また粘液溶解作用を持っているので、粘性分泌物の溶解・排出促進のため
含嗽・吸入剤としても用いられる。
(赤字:オシッコのPHは高くなります。常にアルカリ性ってコトです。)
◇併用の禁止
薬:マンデル酸ヘキサミン(ウロナミン)
理由:ヘキサミンは酸性尿中で、ホルムアルデヒドとなり、抗菌作用を発現するが、
本剤は、尿のphを上昇させ、ヘキサミンの効果を減弱させる。
◇併用の注意
食品他:大量の牛乳、カルシウム製剤
理由:milk-alkalisyndrome(高カルシウム血症、高窒素血症,、ルカローシス等)が
あらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた
場合には投与を中止すること。
機序:代謝性アルカローシスが持続することにより
尿細管でのカルシウム再吸収が増加する。
危険因子:高カルシウム血症、代謝性アルカローシス、腎機能障害のある患者
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犬は口でよく噛んで食べる事をしませんし、
胃酸はとても強く、少々の細菌もノックアウトです。
(狼の消化器官と全く同じ犬の消化機能は、少々腐った物も十分消化出来るのです。)
人との消化器官の構造も違うので、数値などの参考はおいといて・・・
個人的解釈で、間違ってるかもですが・・・
口から入った重曹は、腸管より吸収され、主として重炭酸イオン(HCO3-)として作用し
血液・体液のpHを上昇させる。
これが、一番の治療目的、アシドーシスの改善に役立つことになる。
その一方で、胃で一気にphを上昇させ、胃酸を中和させる作用もあり、
この時、ペプシンの働きを、失活させる。
ペプシンとは、胃で働くタンパク質分解酵素の一つであり、
タンパク質を分解してより小さなモノ(ペプトン)にする。
うまく言えないですが、改めて考えて文章にすると
ゴハンと、重曹は、別々に与えるのがいい様ですね・・・と思ふ
一緒に与えると、タンパク質の消化を助ける酵素が失活するのは
ヨロシクない気がしますので。
又、自分のなかで再確認になりましたが、
重曹を与えながら、アルカリ性尿(ストラバイト)の治療をするのは
改めて無意味ですね。
重曹を与える=アルカリ性の尿が出る。と言う事が当たり前であれば
phコントロールの療法食を与えている場合は、
全く効果が期待出来ないワケですから。。。
言い方を変えれば、尿のphをコントロールする為に療法食を食べ続けても、
アルカリ性の尿が出るってことです。
重曹を与えていて、かつ酸性尿になったなら、それは与えている重曹の量が足りてない・・・
(血液中のHCO3が足りていない)そういう目安になるのかも??
だから、以前ホメの先生が目安になるから~と話していたのか・・・今頃ですがなるほどっ
バセンジーでファンコーニ症候群になり、泌尿系のトラブルの話は良く伺いますが、
膀胱炎・ストラバイト尿(結石)などは、治療方針をよくよく気をつけて頂きたいなと思います。
ちょと、勉強途中のお話ではありますが、
また間違えてたら訂正します。
と言う事で、お花ちゃんの重曹は食事とは別で与えようと思います
ゴハンと一緒に与えてます~とお話しした皆様、宜しくお願いします。
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